幼馴染と、キス。
「なに、佑斗も甘いの飲みたくなっちゃった?」
「違うけど、まあ飲み物買いに」
「抜け出すなんて悪いな〜」
「そっくりそのまま返すわ」
いつもみたいにケラケラと笑ってしまえば、佑斗はどこか焦ったような顔をして私の口を手で塞いだ。
佑斗の手が、唇に触れてる。
「シッ。誰か来た」
「っ!」
確かに足音が聞こえる。
え、やばっ、先生!?
なんて焦っていれば、佑斗は私の手を引いて1階へと降りた。
そして物陰に隠れると
「ゆ…」
「ちょっと黙って」
今度は後ろから私の口を塞ぐ。
しかもこの体勢……
佑斗に抱きしめられているかのような。
ギュッと密着しているような……