幼馴染と、キス。
「ユートどこ行くの? こっちだよ」
「あ。…悪い、ぼーっとしてた」
呼ばれて、俺だけ百均の前を通り過ぎていたことに気づく。
あと1歩 歩けば電柱に激突するところだった。
「何買うんだっけ」
「えーと、確認するから待って」
その間俺はカゴを片手に店内を見渡した。
高校生になってまた身長が伸びた俺。
(……あれ?あの後ろ姿は…)
そのおかげか、簡単に千紗の姿を見つける。
カゴを片手にパタパタと奥の方に走って行った。
それを目で追う俺。
千紗も買い出しに来てたのか。