幼馴染と、キス。


「千紗。」

「!!」



時は過ぎて夕方。

慌ただしい文化祭も無事終了し、片付けも終わったしさぁ帰ろうと教室を出た瞬間、そこに佑斗がいた。



「ゆ、佑斗…」

「千紗のところもー終わり?」

「うん。今ちょうど解散ってなったとこだけど…」

「今日は先帰っといて」

「あ……うん、分かったー…」



じゃあ。と、ひらひら手を振って
佑斗は自分の教室の中へと戻っていく。

どうやら佑斗のクラスはまだ片付けが残っているみたい。



(いつも一緒に帰ってるから…)



わざわざ伝えにきてくれたんだ。


けど、それももう終わる。


佑斗に彼女が出来たなら

この日常ももう終わりだ。

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