幼馴染と、キス。


「…………え。」



それから数分後。

靴箱にて、佑斗は私の姿を見た瞬間に目を丸くさせた。



「片付け終わった?」

「終わったけど…」

「じゃあ帰ろ!」



佑斗の靴箱近くで座っていた私は
パンパンとスカートについた砂埃を手で払う。



「ずっと待ってたのか?」

「うん」

「先帰っていいって言ったのに」

「待ってちゃダメだった?」

「いや……」

「ユート!お待たせ〜…って、あれ。」



佑斗が来てからスグ、この場に現れたのは、今日佑斗に告白していた女の子。



「えと……邪魔かな?」



私達2人を交互に見て、

その子は申し訳なさそうに1歩下がるけど

佑斗はその子の腕をパシッと掴んだ。



「千紗。悪いけど、一緒に帰れない」



私の目を真っ直ぐ見て。

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