幼馴染と、キス。
「あ。」
「あ…」
昼休み。
ちょうど自販機で飲み物を買った帰り道。
水道で顔を洗う佑斗を見つけた。
「顔洗って……どうしたの?」
「汗かいたから」
佑斗は「あれ。」っと運動場でサッカーをする人達を指差す。
今までサッカーしてたのか。
「サッカーかぁ。私もしたいなぁ」
「する?」
「えっ!いや、また今度で…」
「なんだそれ」
ふはっ と無邪気に笑う佑斗。
たったそれだけでキュンと胸が鳴る。
幼馴染の笑顔なんて見慣れたはずなのに、好きだと気づいた途端に笑顔でさえも身体は敏感だ。