幼馴染と、キス。
「………………」
佑斗は何も言わずに目を閉じてる。
「佑斗、あのさ…」
「ん?」
「私と佑斗って……幼馴染、だよね」
「そうだけど。何?急に」
「私ね……佑斗とはずっとこの関係でいたい」
「………………」
「どっちかに彼女…とか彼氏とか。特別な人が出来たとしても……一緒に帰ったり、家を行き来したり、こうやって喋ったり…とか。今まで通りにしてほしいなー…って」
「それは、俺とずっと幼馴染でいたいってこと?」
ピタリ。手が止まる。
佑斗は閉じていた目を開けて
ジッと私の顔を見ていた。
真正面から
少し近い距離で
真っ直ぐ。
佑斗の瞳が私を貫く。