幼馴染と、キス。


「よし!もうこれで集中できる…!」



離れてスグ、そんなことを言ってしまった私。


てゆーか、さっきのはキスっていうのかな?
ぶつかったって表現の方があってるかも。


でもまあ、したことには変わりないし!



「勉強続き始めよ〜!」



今日のキスは終わったんだから、もう悩む必要ない!


テーブルに向き直って教科書を手に────した直後。



「わっ、」



その教科書は佑斗によって取り上げられて


乱雑に床へと置かれた、かと思えば。



「返し────っ、ん!」



な、な、なに…!?



与える暇もなく、佑斗は私にキスをした。


びっくりして目が大きく見開く。


なんで!?
キスはさっきしたじゃん!!


1回だけで終わると思った。

なのに佑斗は何度もキスを繰り返す。


息が出来なくて、どんどん身体の力が抜けていって。


私はベッドを背もたれに倒れた。


それでもキスは終わらない。


なんだかもう、ベッドに押し付けられてるみたいな。


今のキスはいつもと違って強引で……

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