幼馴染と、キス。
「ふ、はぁ、はあ…」
キスが終わって、ようやく息が出来るようになる。
涙でなのか視界がぼやける……
身体は運動した後みたいに熱い。
たぶん真っ赤な顔をしているだろう私。
そんな私を佑斗は上から見下ろしていた。
困ったように眉間にシワを寄せて。
「……ああいうことするな」
「だ、だって…」
「ほら、勉強。」
「はひぃ…」
佑斗は何事も無かったみたいに勉強を始める。
私は乱れた髪を手ぐしで戻して
同じように隣で勉強を始めた。
一定の間は呼吸が荒れたままだったけど。
だが、その後の勉強タイムは意外にも集中できて
赤点は綺麗に回避した。
「(もっとしたいって……そう思うのは、イケナイことだよね…)」