幼馴染と、キス。
そう後悔した時にはもう遅く、
次の日の朝。
「もう一緒には居られない。」
そう私に告げた佑斗の目は
何かを決意した時の目だった。
「えっ……なんで?」
「………………」
「ごめん、私……」
「…とりあえずそういうことだから」
「あっ、まって、佑斗っ」
佑斗は待ってくれなかった。
私を置いて先を行く。
まるで『幼馴染』という関係が無くなってしまったみたいに。
佑斗はきっと私の想いに気づいたんだと思う。
何をしたって、もう佑斗の1番にはなれない。
私は悪役。
その恋は、虚しく散っていく。
「関係が壊れるくらいなら……
好きになんてならなきゃよかった」