恋ノ初風
でも実際双子のように似ているところなんて1つもない。むしろ正反対と言っても過言ではない。私が好きな古語や和歌も、凛はそこまで好まない。逆に凛は写真を撮ることが好きだけど私は好きではない。他にも食べ物の好み、好きな教科好きな歌。ほとんど私達は趣味が合わない。唯一あうとしたらお互いに料理が好きというところどけかもしれない。だから幼馴染じゃなかったら凛とは出会わなかっただろうと多々思う。そもそも私は男の子と話すことがあまりないので、誰かに話しかけられない限りは、基本同性の子たちと話している。だから凛と出会わなかったらということを考えた時、どれだけ今がハッピーか思い知らされる。
結局この日の帰り道は気が気じゃなかった。まさかあんなに距離を詰められることは今まであった。今日みたいな詰められ方もなくはなかった。冗談交じりにキュンとしてくるような仕草をしてきたりとかはあったけど、今日は今までにない感情な湧いてきた。夕彩のせいで目立たない頬の色が、私の感情のすべてを表していた。
その日の晩は夜ご飯も喉を通りづらかった。そして事あるごとにあの凛の姿が脳裏に浮かぶ。
「おーい大丈夫かあ?」
お昼休憩を知らせるチャイムが鳴った。私が疲れて寝ていると凛が話しかけてきてくれていることに気づいた。
「大丈夫。ちょっと眠いだけ」
私は机に伏せたまま答える。眠いけど、ご飯は食べなくちゃいけない。私達は入学してから今日までの一ヶ月間毎日一緒にお昼ごはんを食べている。中庭のベンチで春の暖かい風邪を受けながら。それを知る人達や、こうして話をしているところを見たクラスメイトは多分付き合ってるだとか思うのかなって、感じてる。どんだけ思われたって、私と凛がそんな事を考えないからどうも思わない。
「ほら行くぞ」
「ちょ、ちょっと!」
凛が私の手を掴んで無理矢理起こした。そしてそのまま引っ張られて中庭まで連れて行かれた。弁当はと言うと凛が持っている。
「ったく昼休憩終わっちまうぞ」
「だって眠たいんだもん」
いつも座るベンチに腰を掛ける。目の前には私達の教室とは違う校舎が。背中には私達の教室がある校舎がある。
お弁当箱を開いて箸で一口。今日眠たい理由は今朝からお弁当を手作りしてきたから。せっかく好きな料理なんだから、こういう所で生かさないともったいないなって思った。初めて作るお弁当は難しくて、見た目とか考えてる暇はなかった。よくお母さんたちは毎朝作れるなって改めて尊敬した。
結局この日の帰り道は気が気じゃなかった。まさかあんなに距離を詰められることは今まであった。今日みたいな詰められ方もなくはなかった。冗談交じりにキュンとしてくるような仕草をしてきたりとかはあったけど、今日は今までにない感情な湧いてきた。夕彩のせいで目立たない頬の色が、私の感情のすべてを表していた。
その日の晩は夜ご飯も喉を通りづらかった。そして事あるごとにあの凛の姿が脳裏に浮かぶ。
「おーい大丈夫かあ?」
お昼休憩を知らせるチャイムが鳴った。私が疲れて寝ていると凛が話しかけてきてくれていることに気づいた。
「大丈夫。ちょっと眠いだけ」
私は机に伏せたまま答える。眠いけど、ご飯は食べなくちゃいけない。私達は入学してから今日までの一ヶ月間毎日一緒にお昼ごはんを食べている。中庭のベンチで春の暖かい風邪を受けながら。それを知る人達や、こうして話をしているところを見たクラスメイトは多分付き合ってるだとか思うのかなって、感じてる。どんだけ思われたって、私と凛がそんな事を考えないからどうも思わない。
「ほら行くぞ」
「ちょ、ちょっと!」
凛が私の手を掴んで無理矢理起こした。そしてそのまま引っ張られて中庭まで連れて行かれた。弁当はと言うと凛が持っている。
「ったく昼休憩終わっちまうぞ」
「だって眠たいんだもん」
いつも座るベンチに腰を掛ける。目の前には私達の教室とは違う校舎が。背中には私達の教室がある校舎がある。
お弁当箱を開いて箸で一口。今日眠たい理由は今朝からお弁当を手作りしてきたから。せっかく好きな料理なんだから、こういう所で生かさないともったいないなって思った。初めて作るお弁当は難しくて、見た目とか考えてる暇はなかった。よくお母さんたちは毎朝作れるなって改めて尊敬した。