沼っちゃうほど甘い溺愛ラリーなんて、続けられません


部屋の外に、誰がいるの?


私は急に怖くなっちゃった。



上半身を起こし、ベッドに飛びのり三角座り。

オロオロと枕を抱きしめ、ドアをじーっと見つめ続ける。



「姉ちゃん、友達来た。ドア開けていい?」



ひぃあ! 

ダダダ…ダメだよ。


私は今、誰にも会いたくないのに……



もちろん私の部屋には、鍵なんてものはついてない。


弟は私の返事なんて、最初から待つつもりなんてなかったんだろう。


勝手に私の部屋のドアを開けると


「じゃあ、ごゆっくり」


弟は階段をバタバタと降りて行ってしまった。



あの……


私は引きこもり中だよ。

友達を入れていいなんて、言ってないのに……
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