沼っちゃうほど甘い溺愛ラリーなんて、続けられません
ドアを開けたら、カウンターの前に黒岩君がいて
「この本、借りたいんだけど」
不愛想な声で司書さんに本を手渡してして
その本のタイトルを見たら……
えぇぇぇぇ?
私が借りたかった本だよぉ!!
女子高生が好きそうな、恋愛要素が強めのお話。
黒岩君も読むの?
驚いた私は、図書室に一歩も入らず教室に戻ったり……
昨日なんて、夢かと思っちゃうくらいの出来事があったんだよ!
体育の授業も片付けも終わり、生徒が解散した後
体育館の隅で、バレーボールを見つけたの。
コートを仕切るために天井からつるされている、格子状のネットの下に埋まっていたんだ。