沼っちゃうほど甘い溺愛ラリーなんて、続けられません
お昼休みは、友情が深まる大事な時間。
ですが、私たちの友情に嫉妬をしている人もいるわけで……
一番後ろの窓際の席から、ギラつく視線が私の背中に突き刺さっているのを感じてしまうわけで……
二人に笑顔を飛ばす私は、後ろを振り向けないでいる。
「あいつ、ちゃ~んと『待て』ができるようになったじゃん」
「愛は人を成長させるんだねぇ」~とぼやきを追加し、感心する茜ちゃんに
「時間ぴったりになったら、いつもみたいに姫を奪いに来るんだろうけど」
満面の笑みを浮かべる友梨佳ちゃんは、「由乃ちゃんは、愛されてるね~」と、斜め前から私の腕をツンツンつついてきた。
……はい。
友梨佳ちゃんの言うとおりです。
ものすごく溺愛されている実感はあります。
大好きな黒岩くんから。
ただ……
ちょっと行き過ぎなのではと思ってしまうことも……あったり、なかったり……