沼っちゃうほど甘い溺愛ラリーなんて、続けられません



☆潤side☆



マジでダサい俺。


ここは教室。

好きの感情をコントロールしなければいけない場所。


そんなこと、わかってるのに。


クラスメイトの前で由乃を抱きしめるなんて、暴走以外のなにものでもないのに。


俺の理性……

本当に使えねぇ……





教室の一番後ろの窓際の席。

机の上に置いた腕を枕代わりにして、俺は顔を隠す。


絶対に手に入れたかった宝物が、自分だけのものになった。

心が通じ合った、大好きな由乃と。


他に何もいらない。

これ以上の幸せなんて望まない。


そう思っていたはずなのに……


好きの気持ちが膨れ上がるたびに、欲望と不安が募ってしまう。


由乃を抱きしめたい。

他の男にとられたくない。


可愛すぎる由乃の笑顔が大好きだ。

この先……由乃に嫌われたらどうしよう……

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