沼っちゃうほど甘い溺愛ラリーなんて、続けられません
えぇぇぇぇ??
なぜ今、ドアを閉めたの?
余計に、部屋の薄暗さが増したよ。
外に出られる雰囲気でもないし。
私はどうしたらいいの??
「あの……黒岩君……」
ひぃあい!
私の肩が、恐怖でビクッと跳ね上がっちゃった。
怒りがこめられたような鋭い目で、睨まれたから。
もしや、私に怒ってる?
私なんかと一度でも赤い糸で結ばれたことが、不愉快でしょうがなかった?
全生徒に見られちゃったし。
でもでもそれはね、不可抗力なんだよ。
私が黒岩君の指に、赤い糸を結んだわけじゃなくて……
うわぁぁぁぁ、、、
やっぱり怒ってる。
私に怒ってる。
今にも黒岩君が、怒りの大噴火をおこしそう。