沼っちゃうほど甘い溺愛ラリーなんて、続けられません


由乃にもっともっと、俺を好きになって欲しい。


俺の恋沼にズブズブにつかり切って欲しい。



欲望が抑えきれなくなった俺は、由乃の耳元に甘い声を吹きかけた。





「由乃、大好き」








「ぎゃぁぁぁぁぁ~!」



教室の天井に突き刺さる、女子達の悲鳴。



「いいい…今、キキキ……キスした」


「ここ、教室だよ。心臓ヤバい……」


「キュキュキュ……キュン死しそう……」




俺が唇を奪った相手は由乃。


それなのになぜか、教室の中が地獄絵図。


心臓を押さえながら、バタバタと床に倒れこむ人が続出してしまった。

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