沼っちゃうほど甘い溺愛ラリーなんて、続けられません
今、気づいてしまいました。
私の心はもう、溺れているんだ。
大人っぽい黒岩くんの恋沼に。
ズブズブズブっと。
「初めて会った時から、由乃のことが好きだったよ」
ウソ……?
黒岩くんも、私のことを思ってくれていたの?
「私が初めて、お弁当屋さんに行ったとき?」
「違う、もっと前。覚えてない? まぁ、そうだろうなとは思ってた」
「何歳の時?」
「思い出してみて、一生懸命。そうすれば由乃は、俺がいない時でも、俺のことを考えてくるでしょ?」
黒岩君って、そんな甘いセリフを紡ぐ人だったの?
いじわるっぽい笑顔が、やけにかっこよく見えちゃうよ。