沼っちゃうほど甘い溺愛ラリーなんて、続けられません


黒岩くんが私の顔を、自分の胸に引き寄せて



「本当は由乃の顔、俺以外の奴に見せたくない。俺だけが独占したい」



切なそうな甘い声をこぼし

ぎゅっと抱きしめてきたから……



ひゃぁぁぁ、、、嬉しいです!

うれし涙がこぼれそうなくらい。



でもでも、お願いします。

甘い言葉は、私と二人だけの時に囁いてください。


恥ずかしすぎて……

心臓が止まっちゃいそうだから……


黒岩くんの腕の中に納まっている私は、キュンキュン震えだして止まらない。



「俺は、彼女のことを一生大事にしたい。だから、味じゃなくて俺目当てで弁当を買いに来てるなら、もうこの店には来ないで」



黒岩くんは凛とした声を放つと、抱きしめている私の頭をなで始めた。

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