沼っちゃうほど甘い溺愛ラリーなんて、続けられません
満面の笑みで、私の頬を指でつついてくる茜ちゃん。
「このプニプニぐあいもサイコー」
と、楽しそうに目を細めている。
あの……日本語をしゃべってくれませんか?
私にも理解できるくらい
わかりやすい説明付きで。
脳が情報を処理しきれない。
私の脳はボケボケ状態に。
そんな中、ステージの上はどうなっているかというと……
「黒岩潤くん。県バドミントン大会優勝、おめでとう」
「ありがとうございます」
学園長から、黒岩くんはトロフィーを受け取っている。
「県大会優勝なんて、すごいね~」
心から尊敬だよ。
きっと人一倍、努力をしているんだろうなぁ。
私はステージ下から、黒岩くんに祝福の拍手をパチパチパチ。