年下男子は天邪鬼
「ちゃんと可愛いこと言えるじゃん...」

依子の言葉にスイッチの入った大地は
さらに荒々しく依子の唇を求める。

「この眼鏡邪魔だな」

途中そう言って大地は依子の眼鏡を外すと
「依子って...」と呟きながらジッと観察するように見つめた。

あまりマジマジと見つめてくるので
「何よ?」と聞き返したが「何でもない」
と言って再び唇を塞いでくる。


そして、大地の唇は私の首筋にキスを落としながら、服の上から胸の膨らみを優しく触れた。

「んっ......」

思わず体がピクンと跳ねあがる。


そして、久しぶりのキスに体の奥がうずく。


ああ...こんなこと絶対後悔するのに
気持ち良くて理性が働かない...

しかし、大地が依子の服の中に手を滑り込ませようとしたとき、依子はハッとあることを思い出して大地の手をガシッと掴んだ。

大地は「なに?」と依子の顔を覗き込む。

依子は大地の体を押し退けて
起き上がると
「や、やっぱり、やーめた..」
そう言って大地と目を合わせようとしない。

「はあ?今さら何で?」

ムッと顔をしかめて納得いかない大地は
私の服を掴んで脱がせようとするから
「や、やめてよ!」
私は身をよじって抵抗する。

「下着が上下違うとかなら気にしないけど?」

大地の言葉に依子はギクッと肩を震わせるが
「そんなんじゃない...」
と、大地から顔を反らしたままだ。

「じゃあ何だよ?」

「寒いから...ゴニョゴニョ...のよ...」

顔を真っ赤にしながら、小さな声で呟く依子に間の説明が聞こえず「え?」と聞き返す。

「だから寒いから、腹巻きしてるの!!」

そう言って叫ぶ依子の顔はすでに茹でダコのようになっている。

そんな真っ赤な顔でむくれている依子に
大地は思わずブハッと吹き出した。

「こら!笑うな!どうせまたおばさんとか
いうんでしょ?」

真っ赤な顔で睨み付ける依子に
大地は優しく微笑むと
「残念。その逆だな。
可愛くてもっと反応した」
そして依子の唇にチュッと口づけした。


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