年下男子は天邪鬼
そして、待ち合わせの時刻に間に合うように
仕事が終わらせると
私は安斉さんの予約してある
無国籍料理のカフェレストランへと
向かった。

しかし、
レストランの前に着いたが
まだ安斉さんの姿はない。

腕時計を見ると
まだ待ち合わせの時刻の
15分も前だった。

ちょっと早すぎたかな...
どうしよう、緊張で
心臓が口から飛び出しそう。

私は自分の胸に手を当て
気持ちを落ち着かせていると
反対側の道路にスーツ姿の安斉さんの姿が
目に写った

安斉さんもすぐに私に気づいて
にっこりと笑いながら片手を上げた。

私も小さく手を上げると
ぎこちなく笑顔を返した。

安斉さんは横断歩道の信号が
待ち切れない様子で待っている。
そして、信号が青に変わるやいなやこちらに向かって駆けだした。

「依子さん、ごめん!
待たせちゃったかな??」

走ってきた安斉さんは
少し息を切らしているものの
なんだかとても嬉しそうだ。

「いえ、私も今きたところなので」

私はフルフルと顔を横にふった。



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