年下男子は天邪鬼
「それなら良かった。
でも、髪型も服装もいつもと違うから
最初依子さんかどうか自信なかったよ」

「はい。ちょっとイメージチェンジしてみようかなと...やっぱりおかしいですかね?」

私は自傷気味に笑った。

すると安斉さんは
「おかしくなんかないですよ。
さらに可愛くなって
余計に緊張してしまいそうだ。」
優しい声色で呟いた。

「ふぇっ!」

私は安斉さんの言葉に
思わず変な声を上げてしまい
自分の顔が一瞬で沸騰したようだった。


きっと今の私の顔は真っ赤に違いない。

その証拠に安斉さんは私の顔を見て
楽しそうに目を細めている。

「か、からかわないでください」

私は恥ずかしさのあまり
安斉さんの視線を避けるように俯いた。

「からかってなんかないですよ。
僕は本当のことしか言いません」

安斉さんは断言する。

「すみません、褒められ慣れてないもので。ありがとうございます. ..」

私は消え入るような声でお礼を言った。





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