年下男子は天邪鬼
どうしてそんなに苦しそうな顔するの. . .?
 
どうしてそんなに私の心を揺さぶるの. . ?

私は問う代わりに
大地の後頭部に手を回すと
グッと引き寄せ大地の唇に
自分の唇を合わせた。

それを合図かのように大地が
私の腰を手を回し抱き寄せた。

何故、自分からキスをしたのか分からない。
だけど、大地の眼差しが私の心臓を締め付けて理性を狂わせるのだ。

だんだん深くなるキスに私の子宮まで
キュッと疼き出す。

止めなければいけないのに止められない。
あまりの気持ち良さに私はもっとしてと
大地の頭を引き寄せる手に力を込める。

大地も離さないというように
キスをしながら私を強く抱き締めた。

そして長いキスの後、大地は軽くチュッチュッと小さくキスをして唇を離した。

「ハァハァ. . .やっぱり俺のキス待ってたんだろ?」

大地は私の瞳を嬉しそうに覗き込む。

「待ってないったら。きっとお酒のせいよ」

私はお酒のせいにして、目をそらす。

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