年下男子は天邪鬼
部屋の前に着くと大地が鍵を開けるのを隣で待ちながら、早くその手で触れてほしい欲求が全身を駆け巡る。

そして大地の家の玄関に入った途端、私達は
キスをしながらお互いの服を脱がし合った。

「大地、待って..ここじゃイヤ. . .」

キスの合間に私が呟くと大地は
私を抱き上げて寝室まで連れていく。

ベッドまでの距離ももどかしくて
キスをしながらベッドへとなだれ込んだ。

ベッドに投げ出された時点で
すでに衣服は大地によって脱がされ
下着姿にされていた。
咄嗟に胸元を手で隠す。

「今日は腹巻きしてないんだ」

大地が高い位置から私を見下ろしながら言った。

「いつもしてるわけじゃないし。」

意地悪な問いかけに
私は口をすぼめて言った。

上から品定めするように見つめる大地に体型に自信のない私は「あんまり見ないで」と手に触れた掛け布団で体を隠した。

しかしその掛け布団もすぐさま大地によって取り払われてしまう。

「下着もいつもより可愛いし
安斉さんの為じゃないよね?」

少し怒りの含んだ声色で問い掛けた。

「ちがっ、あっ、、」

私は否定する間もなく
胸元にチクリと痛みが走り、赤いしるしが
独占欲の証のようにつけられた。

「今日はたっぷりお仕置きしないとね」

ブラジャーを外しながら
ニコリと微笑む大地に私はゾクリと
背筋に冷たいものが走った。


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