ヴァンパイアの花嫁
じっくり話し合ういい機会になるのでは、そうレジーナは本気で思っていた。しかしーーー。
「ううッ!」
「グアッ!」
紅茶に口をつけた王と兄はその場でもがき苦しみ始める。最初、レジーナは何が起きているのか全く理解できなかった。だが、すぐに近くにいたメイドたちに言う。
「早く宮廷医を!王と王子が!」
宮廷医がすぐに駆け付けたものの、二人の命は助からなかった。そして、紅茶からは毒物が検出され、レジーナはすぐに一室に幽閉されてしまった。
「私は二人に毒など持っていません!」
レジーナはそう何度も言ったものの、誰もそれを聞いてはくれなかった。ろくに捜査がされないままレジーナは死刑が決まり、そして今その時は訪れようとしている。
(やってしまったことの証明は難しくないけど、やっていないことの証明は難しいってこういうことか……)
民衆の怒りの声を聞きながら、レジーナは思う。自分の言葉など何一つ届かない。そのことに絶望し、疲れ果てたレジーナはもう何もかもどうでもよかった。
「ううッ!」
「グアッ!」
紅茶に口をつけた王と兄はその場でもがき苦しみ始める。最初、レジーナは何が起きているのか全く理解できなかった。だが、すぐに近くにいたメイドたちに言う。
「早く宮廷医を!王と王子が!」
宮廷医がすぐに駆け付けたものの、二人の命は助からなかった。そして、紅茶からは毒物が検出され、レジーナはすぐに一室に幽閉されてしまった。
「私は二人に毒など持っていません!」
レジーナはそう何度も言ったものの、誰もそれを聞いてはくれなかった。ろくに捜査がされないままレジーナは死刑が決まり、そして今その時は訪れようとしている。
(やってしまったことの証明は難しくないけど、やっていないことの証明は難しいってこういうことか……)
民衆の怒りの声を聞きながら、レジーナは思う。自分の言葉など何一つ届かない。そのことに絶望し、疲れ果てたレジーナはもう何もかもどうでもよかった。