Melts in your mouth
瞬殺され、ワーストランキングに堂々とランクインできるレベルの最低スコアが表示された画面に対し、ぐしゃりと顔を歪めた。
手にしていたコントローラーを自身のベッドへ投げ捨て、まるで屍さながらに私も続けてマットレスに沈む。それからくるりと寝返って仰向けになった。
切り替わった視界に映るのは天井と照明。実に殺風景極まりないが、余りにも混沌としている今の己には丁度これ位の景色の方が情報量が少なくてありがたいとすら思う。
口から零れたのは大きな溜め息。パチパチと瞬きを繰り返すだけの時間が数分過ぎる。ゲーム画面と共に流れている私の人生の曲と言っても差し支えのないBGMが鼓膜を突くが、いつもならテンションが上がるそれにもイマイチときめかない。
これは運命的な恋煩いってか?