ただ…傍にいたいだけ…

“旦那なんて、いなくなりゃあいいのに”


俺は、何てことを言ったんだろう。


まさか、本当に！！？



｢ご、ごめ……雛葉…ごめん…お、俺……｣

｢違うの！！！｣

｢え？｣


｢謝ってほしくて、連れて来たんじゃないの！！｣


｢雛葉、でも……俺、とんでもないこと、言っ━━━━｣

｢本当に、違うの！
琉輝くんに………“知ってほしい”と思ったから、連れてきたの。
琉輝くんなら…ちゃんと、真剣に聞いてくれると思ったから。
琉輝くんなら、ちゃんと受け止めてくれると思ったから｣

｢雛葉…｣



｢話、聞いてくれる？
……………私と彼の、話｣


俺は、ゆっくり頷いた。