ただ…傍にいたいだけ…
日が落ちてきて、帰ろうということになった。

キラキラしている施設内。
それを見ている雛葉の瞳も、キラキラしていた。

「綺麗だな」

思わず、言葉に出た。

「ん?
そうね!
もう暗くなってきてるのに、ここは賑やかね!」

「雛葉がだよ」

「え?」

「雛葉“が”綺麗だっつったの」

「……/////も、もう…////
ダメだって!
そうゆうことは、言わないで!!(笑)」

「なんで?」

「だから!恥ずかしいの!!」

「それだけ?」

「え?」

「ほんとは、違うんじゃねぇの?」

「は?」

俺は、雛葉に顔を近づけた。
「ちょっ…琉輝くん!!」

「ねぇ、雛葉ってさ」

「な、何!?」

「一ミリでも、俺を好いてくれてるんじゃね?
あ、もちろん、男として」

「は?そんなことない!」

「ほんと?」

「うん」

「じゃあ、何で顔赤くすんの?
ドキドキしてんじゃねぇの?」

「ドキドキ、するよ!そりゃあ…
琉輝くんイケメンだし、可愛いとか綺麗とか、好きって言われたら、普通ドキドキするでしょ?」

俺を押し返しながら、ぶつけるように言ってきた。


「まぁ、そうだけどよ」



でもなんだか、俺の予感は当たってる気がする。

だって…………


目、潤んでんじゃん!
何!?俺のこと、誘ってんの!?

雛葉は、わかんねぇの!?

こんな色っぽい表情(かお)してることを━━━━━

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