ただ…傍にいたいだけ…
幸せだ━━━━

雛葉が、俺の腕の中にいる。

この事実が。


俺も、服を全部脱ぎ捨てた。

「雛葉…好き…大好き……」

「はぁはぁ…琉輝…く…も…やめ……」

「あ、言っとくけど。
避妊しないから!」

「え……」

「もし出来たら、結婚しよ?
二人で、育てようなっ!!」

満面の笑みで言って、俺は雛葉の中に入った。


「んんっ!!!?んはぁ…琉輝…く……」

何これ………
ヤバい!!

いれただけなのに、イキそう………!!


「ごめ…雛葉……俺、早いか、も…?」


ベッドのスプリングが軋む音が響く中、俺はただ…幸せに浸っていた。


最低なことをしている。
こんなの……強姦と変わらないのだから。

それは、重々わかっている。

もう……一生、雛葉に会えなくなるだろう。

それでも………いや、それなら、雛葉の心の奥底に刻み込むように気の済むまで貪ろう。


“伴場 琉輝”という存在を、雛葉の中に━━━━━━


旦那のことなんて考える間もなくなるくらいに、雛葉の中に居続けてやる━━━━!!!
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