ただ…傍にいたいだけ…
あとがき
そして、五年後━━━━━━━

………そんな上手く行くわけがなく、五年が経った。

俺は、出逢った時の雛葉と同じ歳になっていた。



「琉輝、やったな!」
「はい!やっと契約取れた!」


俺は大手の商社に就職し、営業の仕事をしている。

もしかしたらこの街で会えるかも?と、実家を出てあの街を出て一人暮らしをしている。


「なぁ、腹減ったぁー」
「はい!何か食って戻りましょう!」



「━━━━いらっしゃいませ!二名様ですか?」



「「え…………」」



(雛葉…?)

俺と雛葉が、目を見開いて固まっている。



「………」
「………」

「………」
「………」



目の前にいるのは、紛れもなく……雛葉。


好きで、
好きで、
好きで、
好き過ぎて…………


恋い焦がれていた、雛葉。




見つけた━━━━━━!!!!!




「………フフ…」

雛葉が、笑った。

右耳には“あの”ピアス。
薬指の指輪は、外されていた。


その意味が、俺にはわかる━━━━━



「…………プッ…!」

俺も左耳のピアスを見せて、つられるように笑った。






「“初めまして”!!
三島(みしま) 雛葉です!」


「フッ…“初めまして”!
俺は、伴場 琉輝!」








俺達の、新しい出逢い。

ねぇ、雛葉。

“今度こそ”いいよな?



ずっと、雛葉の傍にいても━━━━━━━









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