婚約者が甘い言葉をかけてくるのですが、愛を信じてもいいですか?
「まぁ俺の前ではどれだけ無防備でもいいけど。婚約者だからね」

そう言って、成紀さんは車を降りて、助手席側のドアを開けた。


「さ、家に着いたよ。お姫様?」


成紀さんが私に手を差し出す。

私は成紀さんの手をそっと掴んで、車を降りた。


「なんか、成紀さんといると、本当に自分がお姫様なんじゃないかと錯覚してしまいます・・・」

「そんな可愛いこと言わないで。本当に我慢できなくなる」

成紀さんはそう言って、私の頬にキスをした。
< 17 / 25 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop