夕焼けの恋
『じゃその時さ、光樹くんなんか選んでよ!』

俺は絶句した。

俺と弥生は最近知り合ったばかりだ。

彼氏でもない俺に服を選べと言われても気まずい。

『絶対だよ、約束ね』

けど電話越しでもわかる機嫌のいい弥生の声に負けてしまった。

「分かりました、選びます」

『やったぁ!期待してる!で、いつ行く?』

俺は部活に入ってないし、予定といえば祐樹の送り迎えくらいだから、正直、いつも暇だ。

そう弥生に伝えると、来週の日曜日になった。

少々気が早い気がするが弥生が楽しそうならそれでいい。
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