夕焼けの恋
その数分後に弥生は来た。

白のシフォン生地のトップスにサイドが絞られている薄い色のジーンズという姿。

その服が弥生の雰囲気に合っていて、やはり可愛かった。

「ごめん、待った?」

今の時刻は9時45分。待ち合わせにはまだ15分もある。

「いいえ、俺が早く来すぎました」

「私も楽しみだったから早く来ちゃった」

弥生も楽しみだったと言ってくれたことに俺の頬は緩む。

「何時くらいに来たの?」

「9時半にはもう来てました」
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