夕焼けの恋
「あー美味しかった!」
「ですね」
よかった。
ハンバーガーの店はアメリカ系だったから好き嫌いとかあるかもと心配していたが、全く問題なかったらしい。
「じゃ、行こっ!服、選んでくれる約束!」
忘れていなかったのか。
あんな電話口で交わしただけの約束なのに、俺を3日は悩ませたあの約束。
俺たちは服のフロアを歩き回って店を眺める。
その中にとても弥生のイメージに合う店があった。
思わず立ち止まった時、弥生が一瞬不思議そうな顔をしてそれから笑みを浮かべる。
「見る?」
「俺が選ぶっての、この店でいいですか?」
「いいよ!ありがとう!」