夕焼けの恋
2人で店に入った。

俺は女の子の服なんて選んだことがないので、ひたすら悩んだ。

何度も手にとっては戻してを繰り返していたがある服の前で手が止まる。

それも束の間、俺はそれを手にとった。

それに合うものを選んで弥生を呼んだ。

試着室で弥生が着替える。

俺が選んだのは少しくすんだ緑のシンプルなトップスに白のプリーツスカート。

試着室から出てきた弥生に目を奪われた。

なんて言えばいいかわからなくて目を泳がせながら黙っている俺の後ろから店員が話しかけてきた。

「お似合いですね、彼氏さんが選ばれたんですか?」
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