夕焼けの恋
「また明日ね、祐樹くん、葉月ちゃん」

「さよーならー」

こうして俺と祐樹、そして葉月ちゃんとさっきの女の子は一緒に帰路に着いた。

家は同じ方向らしい。

「そういえば、名前聞いてなかった。私は山野弥生」

「俺は、くど…」

「お兄ちゃんはこうきっていうんだよ!」

俺に被せて祐樹が答えた。

「そっか、こうきくんね」

俺は女子に下の名前で呼ばれたことなんてなかったから少したじろいだ。

「工藤光樹です」

「光樹くん、よろしくね。私も弥生でいいから」

「よろしくお願いします。その、弥生、さん」

こうして俺と弥生は知り合った。
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