夕焼けの恋
「弥生って呼んで、呼び捨てで」

「…弥生。うわ、恥っず」

光樹が顔を覆って逆を向く。

指の隙間から赤く染まった耳たぶが見える。

「大好きだよ、光樹」

「俺も大好きです」

光樹が差し出した手に指を絡ませ、私たちはオレンジ色の世界を歩いた。



Fin
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