となりの君へ
昇降口の前に貼られたクラス表を見つめる。

まずは自分の名前。

私は3組だった。

次に類と蒼太の名前を探した。

「類!蒼太!3人、同じクラスだよ!」

私が声を上げるその瞬間、他の2人も互いに顔を見合わせた。

そして、笑みをこぼしながら昇降口に入った。

「ね、あの人イケメンじゃない?」

「背、高い人?」

「うん。てか、隣のちょっと日焼けした人もかっこいい」

そんな会話が背後から聞こえてきた。
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