となりの君へ
私たちが教室に入った瞬間、教室内の空気が変わった。

それまでおしゃべりしていた人たちが何気なくこっちを向いて固まった。

その後好奇に満ちた視線に変わる。

それでも相変わらず自覚のない2人は席につく。

私は噂話と私にも向けられる視線と闘いながら席についた。


入学式とその後のホームルームを終えた後、類と蒼太の周りには早速人が群がった。

主に女子が。

「私、結奈《ゆな》っていうの。よろしくね!」
「2人は知り合いなの?」
「中学部活何やってた?」
「どこ中?」
< 17 / 73 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop