となりの君へ
そう思ったら、なんだかどうでもよくなった。

「歩いてたけど、それが?」

「なによ、その態度!」

「その前に一緒にクレープも食べに行ったし」

「類くんはみんなのものなんだから。一人で抜け駆けしないで。私、許さないから」

そう言って結奈とその取り巻きたちは去っていった。

しばらくしてから私が教室に戻ると、前よりさらに私に対する空気が悪くなっていた。

誰も私に反応しない。

「あ、未紘おはよー」
< 34 / 73 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop