となりの君へ
そういったのは、類だった。

途端に私は責めるような視線を浴びる。

「だっておかしくない?同じクラスの友達じゃん」

私はうれしい反面、やめてほしかった。

類が私をかばえばかばうほど、私の立場は悪くなる。

それでも類はやめない。

「類くん、なんであんなに佐倉さんをかばうんだろう」

「類くんと蒼太くんはみんなのものなのに」

「佐倉さんが悪いんじゃん」

そんなささやき声で、徐々に教室が騒がしくなる。
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