となりの君へ
「すみません、マンゴーとカスタード1つずつください」

蒼太が半分こしてくれなかったのはたぶん初めてだ。

そのことに不満と不安を覚えつつも、それを指摘するのは本当に図々しいだろうからやめておいた。

「どうぞー」

「はいこれ」

「ありがとう」

食べたマンゴークレープはいつもより味がしなかった。

横で食べる蒼太はいつもと同じ様子。

「帰ろっか」

そう家まで送ってくれた(と言っても隣だが)蒼太はいつものように優しい。
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