となりの君へ
「仲良くしろよ」

「うん」

私は笑顔で頷く。

一方、蒼太は複雑そうな顔。

「それはお前もだろ類」

途端に笑顔に戻る。

「僕たちは、3人で一緒なんだろ。なあ未紘」

私はこくんと頷いた。

「だな」

そう言った類はどこか嬉しそうだ。

「じゃあ帰るかー。今日は赤飯だろうな、蒼太の家は」

「ちょ、やめろって」

「なんで赤飯?」

急に慌てる蒼太。

「こいつさ、むっかしから未紘のこと好きだったからさ、もう悲願みたいになってんの」
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