となりの君へ
私の体温が一気に上がる。

「やめろって」

「ほんとだよ、ねえ」

今度ばかりは私も止めたい。

これ以上は恥ずかしさでどうにかなってしまいそうだ。

「なんてな。俺も赤飯食いに行くかなー」

そんなことを言って類はずんずん先に進む。

私と蒼太はそれを見て笑った。

そして類に並ぶ。

3人の矢印が収まった瞬間。

私たちは幸せに包まれた。
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