となりの君へ
「未紘も蒼太もわざわざきてくれてありがとまじ会いたかったわ」

「来た甲斐がある」

また蒼太が少し顔を逸らした。

「それにしても未紘、なんか変わったな。なんていうか、きれいになった。服も可愛いし」

私はその言葉に薄く頬を染める。

昔から類はこういう言葉を簡単に言うのだ。

蒼太とは反対の性格で、明るくて奔放。

活発そうな見た目のまま。

優しいのは同じだけど。

でもその優しさがみんなに向くのを私は知っている。
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