目が覚めたら憧れの峰崎くんと結婚することになっていました
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挙式の3時間も前に現地入りしたっていうのに、それはそれは慌ただしかった。
ヘアメイクの担当をしてくれた女の人は、テキパキと手を動かしていた。
ホットカーラーを巻いて熱を加えている間にメイクをして、メイクが済んだらヘアセットをして……
それと同時進行で、私と峰崎くんは係りの人と打ち合わせをした。
それが終わると着替えて、私は綺麗な花嫁さんに化けた。
峰崎くんは……きゃー、カッコよすぎて、もう1度恋に落ちる!
光沢のあるライトグレーのモーニングコートをビシッと着こなしていた。
しかし、うっとり眺めていたところを遮られてしまった。
ううう、もうちょっと堪能させてほしかった……。
「今からチャペルに移動して、リハーサルを行います」
わっ、それは大事! すっごく大事!
峰崎くんが私のほうに体を傾けて、こそっと聞いてきた。
「誓いのキス、どうするか決めた?」
あっ!!
「その顔は考えてなかったんだね?」
わっ、わっ、わっ! どうしよう……