目が覚めたら憧れの峰崎くんと結婚することになっていました
受付を担当してくれるという友達は、新郎側と新婦側で2名ずつ来ていた。
新婦側の受付、つまり私の友達を見て、あっ! と驚いた。
「堀田くん!?」
つい3日前まで、同じ教室で授業を受けていた。
「おっ、綺麗じゃん」
「堀田くんが受付してくれるなんて!」
「当然だろ? 平林とは高校と大学の7年間も一緒だったし、何よりお前らの縁をつないでやったのは俺なんだから!」
堀田くん、が? 私と峰崎くんの縁を、つないだ……?
…………
あっ……
断片的な映像が、頭の中いっぱいに広がったスクリーンに映し出される。
大学の講義室で、スマホ片手に話しかけてきた堀田くん……
トイレの鏡の前でメイクを直し、手櫛で髪を整える私……
緊張した面持ちで私を待っている峰崎くん……
思い出した! 私、思い出したよー!!