目が覚めたら憧れの峰崎くんと結婚することになっていました

たったそれだけ? 軽く3日間ぐらいは眠っていたような気がする……


「帰宅中に転んで、今7時だもの」


帰宅中?


はっきりしない頭でも、おかしいと思った。


登校中のはずじゃ……


「ミライくん、ごめんなさいね。お仕事は大丈夫だったの?」


仕事?


……仕事って何?


あっ、ひょっとして生徒会の仕事?


「いえ、ちょうど帰宅準備をしているところだったんです」

「ならいいんだけど……。ユカコからもミライくんにお礼を言いなさいね。心配して駆けつけてくれたんだから」


首だけ動かして峰崎くんのほうを向いた。


きゃー、今日もイケメン!


峰崎くんと至近距離にいるだなんて、人生初めてだから緊張するー!


「あ……りがとう……ございます」


……遠目からだとわからなかったけれど、意外と老け顔……?


あっ、だからって、峰崎くんがカッコいいっていう事実は少しも損なわれたりしないから!

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