目が覚めたら憧れの峰崎くんと結婚することになっていました

私はあっけに取られた。


なぜ私と峰崎くんを残して帰るの?


私と一緒に帰ればいいじゃない?


お母さんを呼び止めようとしたとき、峰崎くんから話しかけられた。


「今日は大変だったね。タクシーで帰ろうか」


それって、峰崎くんが家まで送ってくれるってこと?


だから、峰崎くんがなぜ?


それにタクシーなら、私だけじゃなくて、お母さんも送ってくれればいいんじゃないの?


3人乗れるでしょ?


「ちょうどいい。あのタクシーに乗ろう」


お母さんのことが気になったけれど、峰崎くんに提案されるがまま、病院の前に止まっていたタクシーに乗り込んでしまった。


タクシーは緩やかに発車した。

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