目が覚めたら憧れの峰崎くんと結婚することになっていました
状況を把握できないでいた。
聞きたいことはいっぱいあった。
でも、どれから聞いたらいいのかわからないぐらい、私の頭の中は質問だらけでめっちゃくちゃだ。
頭の中を整理しようにも、疲れていた。
そして峰崎くんの隣に座って、タクシーに乗っているっていうこの状況がっ!!
ドキドキしてしまい、冷静ではいられない。
それと峰崎くんが運転手さんに細かく道を指示していて、私が話しかけたら邪魔になってしまいそうだった。
タクシーは見知らぬ住宅街をジグザグ走った。
どこに向かっているんだろう……
そして、とうとう見た記憶のないコーポの前で停車した。
2階建てで三角屋根が可愛いコーポ。
それはまるで私がいつか住んでみたいって夢見ているような……